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物井ラミネートログハウス日記 納戸の棚と残材置き場

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 前回のエントリーで説明した仕事部屋の棚だけでは,白山から持ち込む膨大な量の本やガラクタを収納しきれないので,写真のように納戸にも棚を作りました.
 納戸の床面積は 7.5 畳くらいですが,平らな天井がない屋根裏部屋で,西側の壁面が屋根と同じ 45度で傾斜しているため,実質的な広さは意外に少なく,4.5畳強程度でしょうか.
 真ん中を通路に,その両側の壁面はすべて棚にして,無駄なスペースをなくし少しでも多くの荷物を詰め込めるようにレイアウトを工夫しました.

 
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 これは,その棚の最上段(5段目)から見下ろしたところで,孔空き鉄アングルのフレームに,残材の杉板や 2 × 4 材の棚板をネジで固定してあります.
 その棚板が隙間だらけなのは,材料を節約するよりも,空気の流れを良くして,蒸れなくするためと,上段の奥の方に押し込めたガラクタなども,板の隙間の下からも覗けるようにするためです.これまでの白山で,棚の奥に収納したものを見失った苦い経験を
いかしました.鉄アングルの色が白と黒の二種類あるのは,別に意味はありません,ホームセンターの在庫が,これしかなかっただけです.
 それにしても,ログハウスというのは,前回の仕事部屋の本棚も含めて,このような改造には非常に適した構造ですね.壁面だけではなく,床も天井もすべての面がグズグズの石膏ボードや木毛板などではなく,シッカリした強度のある木質で,図面を見なくても補強の間柱の位置も確認できるので,棚などを固定するネジを打ち込む位置も
確実に把握できます.しかも,それらの棚などの位置を後から変更しても,外したネジの穴にオガクズをボンドで練ったものを詰め込んでおけば,すべての板の表面が節だらけなので,まったく目立ちません.
 ログハウスというと,一般的には何かロマンティックなイメージを連想しがちですが,むしろ私のような筋金入りのリアリストには,うってつけの機能的な造りですね.
 
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 こちらは屋外の残材置き場で,お隣からいただいた足場用の鉄パイプを組んで,地面から 40cm ほど浮かして湿気を防ぎ,工事場用の防水シートを被せて雨に濡れないようにしました.
 この足場用鉄パイプを組む作業は,以前から鳶職さんの手慣れた動作を見物していて,ぜひ自分でもやってみたかったのですが,その夢がようやく叶いました.ヘビーデューティな17mm のラチェットスパナでクランプをチリチリカチャカチャと締め付け,単純な直線のパイプで立体を組み上げて行くのは,
パズルを解くような感覚の楽しい作業です.
 防水用シートは,すべての方向に緩い傾斜を付けて,雨水が溜まらないように工夫しました.この下側の写真を撮ったあとで,さらに矩形の部分に三角形に筋交いを入れ,トラス構造にして菱形に歪まないように補強しました.
 これらのすべての鉄パイプは,一部が基礎のコンクリート面に接していますが,ログの壁面からは,防水シートも含めて離してあり,空気の流れを妨げないようにしてあります.
 

自作スライド式本棚のほぼ7割ができました

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 当初の予定よりも約3か月遅れで,自作スライド式本棚のほぼ 7割がようやくできました.仕事部屋にする 2Fドーマー(上から2枚目の写真)の約 7m ある壁面の,ドア部分以外の壁面すべてを本棚にしました.しかも,狭いスペースに可能な限り本を収納できるように,前後2列になっています.
 後ろ側の列は,床から傾斜した天井
(屋根裏部屋なので厳密には天井ではない)まで 240 cm の高さいっぱいに,収納する本の高さに合わせて何段にも棚で区切っています.この部分は130 × 240 mm の集成材母屋と2 × 4 の間柱に,すべての縦板と横の棚板の要所を L 型の金具で細かく固定しています.
 そして手前側の列は,床と天井のレールにはめたベアリングで左右にスライドする仕掛けです.先日の試運転では,うちの娘とかみさんがぶら下がった約 100kg の加重を掛けても,親指1本でスルスルゴロゴロと軽く移動できました.
 縦板と横の棚板の木部は,すべて残材で,床や壁面などの下地構造材用10mm 厚米松系針葉樹合板と,壁や天井にする15mm 厚サネ付きの杉板などを使いました.一見して華奢で頼りない構造に感じられるかもしれませんが,1列の幅を30cm と狭くして,沢山のネジで細かく固定しているので,意外にねばり腰で大きな加重と振動に耐えます.これまでの白山での経験では,基本的に同様の構造で,震度4程度の地震ではびくともしませんでした.ベアリングを使った
スライド構造の細部や,作製中のスナップと図面などは,暇ができたら公開する予定です.
 
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 これは今年6月,白山の仕事場のスナップです.幅が3間の壁面の本棚は,やはり床から天井まで 240cm の高さで,30cm幅の棚が 17 列あります.ここに LP レコードや本,ガラクタなどがギッシリ詰め込まれ,さらにリビングや寝室のベッドの下などにも,大きなプラスティック製衣装ケースが 40 ほどあり,古雑誌や洋書などの資料がギュウギュウ詰まっています.これを,どうやって物井ラミネートログハウスの限られたスペースに納めるか,いろいろ工夫しているところです.
 

ごちそうさま,CookingStudioAki さんのリンゴとサツマイモのお菓子

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 近くの CookinngStudioAki さんに,ウチのかみさんが長野の田舎で採れたリンゴをさしあげたら,こんなすてきなお菓子を作ってくださいました.
 リンゴを煮たものを花びらにして,その下にサツマイモの台座(写真では手前側にチラッとしか見えていませんが)があります.リンゴにも,サツマイモにも砂糖が加えられていないので,ナチュラルなひかえめの甘さに,シナモンの香りがアクセントになっています.台座のサツマイモにはレーズンが加えられ,これもサツマイモの単調になりがちな舌触りのアクセントになっています.
 ポイントは,リンゴとサツマイモを一般的なパイのように混ぜ合わせていないことで,花びらと台座に分けていることでしょう.リンゴのウエットなサキっとした感触と,サツマイモのコクのあるホクホクした粘るような感触の対比が絶妙ですね.
 さすがにクッキングスクールを主宰されるプロの味は格別で,姿も豪華で目を楽しませ,しかもヘルシーです.ごちそうさまでした.
 
PS:Aki さんの CookingStudio は近くの「もねの里」にあり,ウチと同じビッグフット(今では BESS という名前に変わりました)のログハウスです,しかも,このあたりのログハウス群
(一番上の写真の薪を積んである家が CookingStudioAki )では一番の先輩で,その後に,すぐ近くの目と鼻のあたりに,別の2軒のログハウスが建てられたのだそうです.ウチも加えると,この数百メートルの範囲に合計4軒ものログハウスが集まっています.
 

Julian Opie ジュリアン・オピー展

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 先週の金曜日に,水戸芸術館ジュリアン・オピー展を観てきました.会期が10月5日までだったので,仕事の合間の慌ただしい日程でしたが,つかの間の楽しい息抜きでした.
 この写真は,会場の前の芝生に置かれていたシンボルで,低解像度の LED で動く「スカートとトップスで歩くスザンヌ」と言う,
いかにもオピーらしい映像作品です.デジカメを構えていたら,ちょうど子供が歩いてきたので,シャッターを押しました.電池の残りが少なかったので動画は撮れなかったのが残念でしたが,おもしろい取り合わせでしょう.
 
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 こちらは会場にあったチラシの裏面で,ジュリアン・オピーと言う名前は知らない人でも,表参道ヒルズのオープニングにも彼の映像が使われたので,これらの絵柄には見覚えがあると思います.
 彼の作品は,従来の伝統的な絵画作品の油彩や水彩などとは違って,太い輪郭線と,それに囲まれた面を非常に質感の希薄な色でベタ塗りしたマンガのような独特のポップなスタイルです.これは「絵画ではなくて,コマーシャルなデザインだ」などという人もいますが,デパートや駅構内などの非常口とかトイレ,エレベーターなどのパブリック・シンボルと似たような表現スタイルです.しばらく前の福田繁雄の仕事の一部とも共通点が感じられます.
 白目のない黒い小さな丸だけのドングリ眼や,さらに頭を,表情も何もない円形だけで表現する,
極限まで単純化されたシンボルのようなフォルム.リアリティや表情などを拒否して,極限まで単純化あるいは抽象化されたそのスタイルには,一種の潔ささえ感じられます.
 私が彼の作品に興味を感じたのは,その,あっけらかんとしたシンプルなスタイルだけではなく,いつも自分が使っている Mac OS と Adobe Illustrator を作成ツールにしていることもありました.
 
julianopie_com-index
 
 これは Julian Opie 公式サイトトップ画面のスクリーンキャプチャーで,古い
Mac OS9 のデスクトップ画面を模したスタイルがおもしろいですね.これらのアイコンをクリックすると,階層をたどって彼のたくさんの作品を観られますが,それが Mac OS9 で開いた Adobe Illustrator 9.0 のウインドウ形式になっているのもニクいです.
 左上 Launcher ウインドウの download ボタンをクリックすると,1280ピクセル以下4種類のサイズのスクリーンセーバーや壁紙をダウンロードできます.
 
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 上記のサイトで彼の作品のほとんどが観られるのに,わざわざ水戸くんだりまで出かけたのは,パソコン上のアプリケーションで描かれた作品を現実の展覧会場では,どのような形式で展示しているかも確認したかったからです.
 大型インクジェットプリンター出力や,そのフィルム出力の裏側から蛍光灯で照らしたもの,シルクスクリーン,カッティングシートを壁面などに貼り付けたもの,液晶ディスプレーでの動画表示などは予想通りでした.しかし,上の写真の展覧会の図録の20頁と21頁の写真ですが,その床に置かれたフォルムは意外でしたね.
 
黒い3つの立方体に,例によってシンプル極まりない一定の太さのベジェ曲線による裸婦の輪郭を浅く刻んであるのです.黒と灰色の禁欲的な色彩に,黒い御影石の重厚な質感と,ポップな線の裸婦像の奇妙な対比.
 さらに伝統的な御影石という素材と,やはり伝統的な絵画や彫刻の裸婦というテーマ,それをパソコン上のアプリケーションで描いたそっけないほど単純化された線.これは従来の美術と言う観念に対するシニカルなアンチテーゼとでも言えるかしら…….
 水戸芸術館のミュージアムショップには,オピー関係では,15700円もする分厚い図録(私が購入した上の写真の図録は 1800円の省略縮刷版)と,絵はがきがありましたが,大型インクジェットプリンターによるオンデマンド形式による布地
(ロールブラインドなどに使う)への印刷や,安価なUSBメモリーにパソコン用壁紙やスクリーンセーバーとか,ケイタイの待ち受け画面用データなどの販売もあると,オピーらしくて面白かったのにね.
 

物井ラミネートログハウス日記 自作パソコンデスク

 仕事が忙しかったので,久しぶりのエントリーですが,もう,すっかり秋になってしまいましたね.物井のラミネートログハウスに住み始めて,はやくも半年になりますが,長雨が続くと,室内の木製ドアが膨張して,ピッタリ閉まらなくなる程度で,他に大したトラブルもなく,非常に快適です.
 
pcデスク08_09_24-2s
 

 この写真は,ようやく本格稼働が可能になった自作のパソコンデスクで,狭いスペースでも同時に3台のMac を広げて作業できるように工夫しました.左端は古い 15" Power Book G4 で,書見台を挟んで中央が Intel チップ採用の 17" Mac Book pro,さらに書見台を挟んで右端は1600 × 1200 ピクセルの液晶モニターに DTP 作業用の古い G4/ MDD がつながっています.
 
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 これは右端の大型液晶モニターで DTP 作業をしている状態で,左端の Power Book G4 は外して板を置いて,紙の図面などを広げられ,中央の Mac Book pro の上にも板を置いて,資料などを広げ,その上にも書見台を移動して参考書などを広げられます.
 
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 さらに,こちらは,中央の Mac Book pro に大型液晶モニターを接続し,デュアルモニターとして作業しているところで,一番上の写真とは,大型液晶モニターと書見台の位置が入れ替わり, G4/MDD 用のキーボードも後ろに立てかけて収納できるようになっています.
 
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 その仕掛けは,このようになっていて,大型液晶モニターだけではなく,二つの書見台も6軸のモニターアームに取り付けてあるので,作業内容に応じて迅速かつフレキシブルにレイアウトを変更できるように工夫しました.
 さらに中央と左側にノートパソコンをセットする場合は,板を外すと,このように下の床とスリッパが見えますが,デスクのフレームにファンを取り付けてあるので,室温が 30 度を超えてもオーバーヒートの心配もなく快適です.もちろん,ファンはスライダックで電圧を下げているので,ノイズはまったく気になりません.それから Eathernet や Fire Wire とか USB などのケーブル類もフレームと板の下側を這わせているので邪魔になりません.
 
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 全体の骨格は,このようになっています.一般のデスクのように大きな一枚の板ではなく,孔空きアングルのフレームに分割した有り合わせの板や棒などをはめ込んであるので,これから先も,使い方に応じて自由に変更が可能です.
 フレーム構造は鉄の孔空きアングルですが,その冷たく硬い感触が嫌いなので,直接に手や肘が触れる部分は,すべて柔らかい木質を使用しました.塗奏したツルツルの表面も,夏場に汗をかくとベタベタするので,サンダーで磨いただけの素の木肌のままです.手垢や汗で汚れたり,傷がついても,そのナチュラルな質感が私は好きです.使用に耐えないほどに汚れたり傷がひどくなったら,その部分だけを交換すれば良いのです.
 ところで,このフレームを組み立てた写真は5月に撮影したものですが,手の怪我などがあって完成が遅れていました.夏の終わり頃に,ようやく本格的に稼働可能になり,これからも,絶え間なく改良を続けて,使いやすくしていきます.
 
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 そして,こちらは, G4/MDDとその周辺機器だけではなく,光フレッツのモデムや各種ハブ類など,ノイズや熱の出るものを納めた PC ラックです.45cmモジュール2コマの奥行き70cm ほどの小さな押し入れのようなスペースで,本来は 2Fドーマーの屋根を支える間仕切りのような構造上の強度メンバー(何も手を入れてないマッサラの状態は2枚目の写真)ですが,内部を上下方向4段に仕切って,厚さ 5mm の透明アクリル板の引き戸で熱気とノイズを遮蔽して,さらに 25cm 排気ファンを低電圧で駆動して熱気を室外に抜いています.
 その効果は,予想どおりで,夏場も熱気が籠らず,かつ静かです.今のところは,急場の DTP 作業をこなすための機器だけですが,
引っ越しが完全にすんだら,予備の G4 や Post Script ソフト Rip 用のプリントサーバー,NAS のミュージックサーバーなども詰め込む予定です.
 そして今は,千枚以上の LP レコードや膨大な量の書籍と雑誌などの本格的な引っ越しに備えて,仕事の合間に本棚を作製中なので,そちらの作業報告は次回のエントリーで…….

PS:パソコンデスクは快適ですが,写真の古いデンマーク製 KEVI の椅子の機能はイマイチで,3時間以上座り続けていると腰が痛くなります.あちこち改造した愛用の年期ものアーロンチェアは電車では運べないので,次の引っ越しの時までは,我慢しましょう.
 

iSummit2008

 
cc_logo
 
 東京の天気は,かなり荒れ模様だったようですが,こちら物井は,遠くの空がピカピカする程度で,平穏で涼しいです.
 
 ところで突然ですが,しばらく前に準備段階での噂を聞いて気になっていた Creative Commons の北海道での国際会議 iSummit2008 は,もう終わってました.要領よくまとめられた ascii の紹介記事は,こちらに
 レッシグ教授の学者肌の理念追求に対して,日本からは「ニコ動」「初音ミク」など,現実的な商売のネタになるという提案が多かったのがおもしろいですね.
 それにしても,アカデミックな憲法学者が,このような理念を現実的な運動として盛り上げてしまうパワーには感心させられます.
 

Appendix

プロフィール

 電機絵師

Author: 電機絵師
 DVDやレーザーディスクなどで繰り返し観ることの多い映画は,ピロスマニ,ワイルドバンチ,ガルシアの首,家族の肖像,惑星ソラリス,ブレードランナーなどで,それより古いイタリアのネオリアリズモとかフランスの文芸ものやフィルムノワール系は最近ではほとんど "ツンドク" 状態.比較的新しいものでは,デッドマンとかテオ・アンゲロプロスやヴィム・ヴェンダースなど.それからフランク・シェファーの20世紀音楽ドキュメンタリーのシリーズも最近では良く観ます.

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